ドラフト主な指名漏れ、近江・林、早大・加藤、中日又吉弟、紀州の剛腕も
「プロ野球ドラフト会議」(17日、グランドプリンスホテル新高輪)
ドラフト会議が終了し、支配下と育成を合わせて計107名が指名された。一方でプロ志望届を提出して指名候補に名前が挙がっていた近江の林優樹投手や中京学院大中京・赤塚健利投手、早大・加藤雅樹外野手、中日・又吉の弟で香川の又吉亮文投手らが指名から漏れた。
近江の林は技巧派左腕として夏の甲子園に2年連続出場。抜群の制球力とチェンジアップを武器にU18W杯にも選出されたが、指名されなかった。
和歌山東・落合秀市投手は甲子園には無縁だったが、「紀州の剛腕」として注目されていた本格派右腕。中京学院大中京・赤塚は193センチの大型右腕として最速149キロの直球を軸に、夏の甲子園で4強入りに貢献した。日本航空石川・重吉翼投手、沖縄水産・国吉吹投手の名前も呼ばれなかった。
大学生では早実時代に2学年下の日本ハム・清宮と一緒に甲子園で4強入りした早大・加藤雅樹外野手。左の強打者として注目されていた。
法大・安本竜二内野手は今年の日米大学野球で侍ジャパン日本代表に選出。パンチ力を備えた右の強打者として評価されていた。ペルー人の父を持つ白鴎大のラミレス・レンソ内野手も指名されず。
侍ジャパン社会人代表経験のあるトヨタ・嘉陽宗一郎投手は186センチの長身右腕。角度のある速球とフォークを投げ込み、プロが視察していたが指名には至らず。
JR東日本の山口裕次郎投手は将来性豊かな左投手として、履正社時代の16年に日本ハム6位で指名されたが、入団を拒否。今年はドラフト解禁年となっていたが、指名されなかった。
四国IL香川の又吉亮文投手は、中日・又吉克樹投手の弟。右サイドから繰り出す140キロ中盤の直球は魅力も、兄弟プロ誕生はならなかった。
また、社会人野手では長距離砲のパナソニック・片山勢三内野手、東京ガス・笹川晃平外野手も見送られた。