中日育成1位の名古屋大・松田「頭真っ白」 高校時代バレー部、大学で再開の異色
「プロ野球ドラフト会議」(17日、グランドプリンスホテル新高輪)
中日から育成1位指名された松田亘哲投手(22)=名古屋大=に笑みが浮かぶ。東大、京大に次ぎ、旧帝大から3校目となる文武両道のプロ野球選手の誕生である。
「非常にうれしくて頭が真っ白です。実感が湧いていないですが、すごく光栄」
経歴は異色だ。愛知・江南高ではバレー部に在籍。それでも野球が忘れられず大学で硬式野球に取り組み、プロを目指した。就職活動は行わず、指名されなければ独立リーグに進んででもかなえようとした夢。育成ではあるが、ここまでたどりついた。
「これまで考えてやってきたので、これからも考えてやっていきたい」。魅力は未知数の伸びしろ。球速は大学1年時は120キロだったが、4年では148キロに。大学2年のオフに1日5食、計5000キロカロリー摂取で肉体改造に取り組んだ。「けがなくシーズン通して投げられる投手になりたいです。変化球とストレートのコンビネーションを見てほしい」。支配下選手、そしてプロ1勝へ。松田が次のステージに挑む。