ソフトバンク・工藤監督 王会長の悲願のG倒誓った!19年ぶり“ON再戦”へ
「日本シリーズ・第1戦、ソフトバンク-巨人」(19日、ヤフオクドーム)
「SMBC日本シリーズ2019」は19日にヤフオクドームで開幕し、5年ぶりにセ・リーグを制した巨人と、パ・リーグ2位からCSを勝ち抜き3年連続日本一を狙うソフトバンクが対戦する。両チームは18日、ヤフオクドームで最終調整し、第1戦に先発する巨人・山口俊投手(32)は得意の“タカ狩り”へ意気込んだ。一方、ソフトバンク・工藤公康監督(56)は古巣巨人を倒しての日本一を誓った。
巨人との“頂上対決”は王ダイエー、長嶋巨人で戦った2000年の「ON対決」以来19年ぶり。当時巨人の主力投手で第1戦に先発した工藤監督は「あの時は巨人の人間として勝つことができた。今度はホークスの監督としてジャイアンツに勝ちたい」と誓った。
練習前、指揮官は円陣で選手たちに「一番難しいのは心の準備。泣いても笑っても7試合。悔いのないよう四つ勝って終われるよう頑張ろう」などと熱く訓示をした。CSファーストSの第2戦から無傷の6連勝中。レギュラーシーズン全143試合に出場した松田宣をスタメンから外したり、CSに強い内川に代打を送るなど大胆な選手起用も貫く方針で「自分自身が後悔しないように決断したい」ときっぱり語った。
選手会長の柳田も「達成するために、そこ(日本一)をモチベーションにやっていきたい」とナインの思いを代弁した。球団の福岡移転後、セ6球団のうち日本シリーズで勝っていない相手は巨人だけ。さらに王球団会長にとって、古巣の巨人を倒しての日本一は悲願中の悲願でもある。
「(王会長も)本当に楽しみにしていらっしゃると思うので、素晴らしい野球を見せたい。やるからには勝ちたい」と工藤監督。3年連続日本一をかけた“ON再戦”へ、タカの闘志がみなぎっている。