巨人・山口 父の命日に痛恨被弾…8Kも6回3失点
「日本シリーズ・第1戦、ソフトバンク7-2巨人」(19日、ヤフオクドーム)
父の命日に誓った勝利はつかめなかった。自身初の日本シリーズで、巨人・山口が6回5安打3失点で敗戦投手になった。「初戦に勝って、勢いを付けられればと思っていたけど」と唇をかんだ。
9年前のこの日、父で元大相撲の幕内力士だった久さんが亡くなった。天国から見守る父に白星を届けようと初回から全力で腕を振った。直球の球威、変化球のキレも申し分なく、代名詞の三振は8個。痛恨の一発が悔やまれた。
1点の援護を得た直後の二回。グラシアルに左中間へ逆転の2ランを被弾した。「ロースコアのゲームになるのは分かっていた」と手痛い一発に唇をかんだ。その後は立て直したが、六回に制球を乱し、さらに1点を失った。
それでも大黒柱は気持ちを切り替え「僕自身はまた次の登板に向けて調整するだけです」と淡々とした口調で語った。やられたらやり返す。次回登板でリベンジを果たす。