ソフトバンク・松田 V3ラン!見タカ連勝 無敵本拠14連勝バイ
「日本シリーズ・第2戦、ソフトバンク6-3巨人」(20日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクが巨人に快勝。連勝発進を決め、日本シリーズでの本拠地連勝を14まで伸ばした。CSファーストS第2戦からの8連勝は、同一年のポストシーズン新記録だ。0-0で迎えた七回、松田宣浩内野手(36)の3ランで均衡を破るなど、一発攻勢で勝負を決めた。22日からは東京ドームに移って第3戦が行われる。
均衡を破ったのは松田宣のバットだった。0-0で迎えた七回無死一、三塁。2ボールから内角の変化球をバックスクリーンに運んだ。「完璧に打てました。なかなかチャンスがつくれない中、このチャンスで絶対に点を取ろうと思っていたので打てて良かった」。巨人がメルセデスから大竹にスイッチした直後の一打。「熱男~!」の大合唱がヤフオクドームに響いた。
西武とのCSファイナルSから5試合連続で7得点以上と猛打を振るってきたホークス打線が、育成出身の3年目左腕に牛耳られた。今季、セ・リーグのスピードアップ賞にも選ばれた巨人先発・メルセデスのテンポいい投球に手玉に取られ、四回までは完全投球を許した。
左腕キラーの川島を「1番・二塁」で先発起用し、メルセデスとの対戦打率・333のグラシアルを5番に、同・500の松田宣を6番に置いた。第1戦で左腕に死球を受け、出場が危ぶまれていたデスパイネも4番でスタメン出場。オーダーを入れ替えて臨んだ。
最初の好機をつくったのも松田宣だった。五回2死からチーム初安打となる左前打を放つと、続く中村晃が四球を選ぶ。一、二塁で内川の打球は鋭く右翼方向に飛んだが、右翼手が前進して捕球し、先制はならなかった。六回も2死三塁としたが、この回までわずか1安打と攻略の糸口が見いだせなかった。
第1戦は育成出身の千賀が好投し先手を取った。この日は逆に育成出身の左腕相手に苦戦を強いられたが、メルセデスが代わった七回に敵失とグラシアルの左前打でチャンスをつくり、松田宣が工藤監督の期待に見事に応えた。八回には柳田に今シリーズ初アーチが飛び出し、福田も2ラン。第1戦と同じく終盤に打線が爆発。最終回の反撃も振り切って、連勝を決めた。