智弁学園 1年生4番・前川が2発4打点で逆転勝利導いた
「秋季高校野球近畿大会・1回戦、智弁学園4-2神戸国際大付」(20日、佐藤薬品スタジアム)
1年生ながら春から強豪・智弁学園の4番に座る前川右京内野手が打線をけん引。チームの全4得点をたたき出し、チームを逆転勝利へ導いた。
まずは2点を追う三回だ。2死二、三塁の好機に打席へ。前川は「初球を見送っていたら勝負できないと思った」と1球目の甘く入ったフォークを強振。右翼への豪快な3ランで逆転に成功した。
さらに、五回にも前打席と同じ初球のフォークを左中間へ。2打席連続アーチでリードを広げた。
これまでは変化球の対応に苦手意識があったが「1打席目は当てにいってしまったので、次からはしっかりと引きつけて打ちました」と、課題だった変化球を捉えての2発だ。
ミート力が強く打撃練習中には金属バットが割れることもあるという前川。これで高校通算21号となったが、まだまだ発展途上だ。小坂将商監督(42)も「飛距離やパワーは(現巨人の)岡本の1年時より上」と、今後の伸びしろに大きな期待を寄せている。