巨人菅野、無念の七回途中降板 グラシアルの一発、味方のミスに泣く

 7回、降板の途中に阿部(右)に声を掛けられる菅野(左)=撮影・出月俊成
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 「日本シリーズ・第4戦、巨人3-4ソフトバンク」(23日、東京ドーム)

 巨人のエース菅野智之投手が今シリーズ初先発。七回途中、リードを許した場面で無念の降板となった。

 三回までは1安打無失点。初回は今宮、柳田を見逃し三振に仕留め、ガッツポーズを作った。球速は150キロ前後ながら制球を重視。変化球も丁寧にコーナーへ投げ分け、テンポ良くアウトを重ねた。

 だが、四回に暗転した。今宮、デスパイネに安打を浴びて1死一、二塁。グラシアルに投じたスライダーが甘く入り、左中間席へ先制の3号3ランを被弾した。チームに重くのしかかる痛恨の一球。菅野はマウンド上で唇をかんだ。

 1点差に迫った直後の七回は1死一、二塁で長谷川勇のゴロを二塁手・山本が悪送球。痛恨の適時失策で4点目を献上した。さらに、三塁への内野安打で1死満塁。ここで、原監督が交代を告げた。

 腰痛での離脱を経て、ついに巡ってきたポストシーズン初登板。3連敗という崖っぷちの状況でエースは力投したが、結果を残すことはできなかった。

 その後、チームは追い上げ届かず、4連敗で終戦。菅野にとっては不完全燃焼のシーズンとなった。

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