巨人原監督が提言!日本S完敗でセのDH制導入に言及「使うべき。差をつけられている」
巨人・原辰徳監督が24日、日本シリーズでソフトバンクに4連敗したことを受け、セ・リーグにもDH制を導入する必要があると提言した。
球団史上29年ぶりの4連敗。走攻守で力の差を見せつけられた。ソフトバンクが3年連続日本一、さらにはパ・リーグが7年連続で日本シリーズを制覇。交流戦の10年連続勝ち越しを含め、「パ高セ低」の現実が浮き彫りとなった。
完敗を認めた原監督はこの日、危機感をにじませながら、「セリーグはDH制というものがないからね。しかし、そのうちDH制は使うべきだろうね。DH制というのが相当、差をつけられている感じがあるね」と、自らセ・パの大きな違いについて触れた。
DH制のあるパの投手はセに比べて交代期が少ないことでよりタフになると言われており、こうした背景が実力差につながっていると指摘する声は多い。原監督自身も、これまでDH制導入については肯定的な意見を述べてきた。
今シリーズでさらにその思いは強くなったようで「投手は投手で専念できる。ルールの違いとして、どういうメリットがあるか。五輪、WBCあるいは少年野球でいうならレギュラーが9人から10人になるというね」と、導入のメリットについて語った。
近年もセ・リーグでは議論を重ねられてきたが、セ・パの色分けや戦術面などの醍醐味(だいごみ)が失われるなどの声もあって、実現には至っていない。指揮官は「そういう部分というのは果たして何をもって、立ち止まっている、あるいは守っているのか。やっぱりレギュラーは増えたほうがファン、少年たちだっていいと思うしね」と訴えた。
日本シリーズ終了から一夜開けたこの日は都内でオーナー報告を行い、今季の戦いを振り返った。