ヤクルト・バレンティンFA宣言へ ソフトバンク調査…来季日本選手扱い他球団注目
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が、8月に取得した国内FA権を行使することが24日、確実となった。FA宣言すれば、球団の保留者名簿から外れる12月まで待たず、公示翌日の11月3日から他球団と交渉できるメリットがある。来季は外国人枠から外れて日本選手扱いとなるため、他球団の注目は高まりそうだ。
通算288本塁打を誇るバレンティンが、FA宣言することが確実となった。権利を行使して他球団へ移籍すれば、外国人では11年のミンチェ(西武)に次いで2人目となる。
ヤクルトの球団関係者は「連絡はしています。公示が出るのを待ってもらえれば」と明言は避けたが、宣言した場合のバレンティンの利点を説明。単年契約の外国人選手でも、通常は保留者名簿を外れる12月1日以降でなければ他球団とは交渉できないが、宣言した場合は公示翌日(今年は11月3日)から全球団と交渉可能になる。
さらにはヤクルト側も、新外国人獲得などの戦力整備を早めに行うことが可能に。「ずっと引っ張るのは選手も球団も嫌」と、双方のメリットを挙げた。
バレンティンは全日程終了後に「ヤクルトも含めて、すべてのチームと話して、条件の一番いいところにいきたい」と発言。自身のツイッターにも「来年はどのチームでプレーするのがみんな見たい?」と投稿し、移籍を視野に入れている。
ヤクルトは残留を要請しているが、来季は外国人選手枠を外れることもあり、ソフトバンクなどが調査に乗り出している。9年間で8度の30本塁打以上をマーク。今季400万ドル(約4億4000万円)の高年俸がネックとなるが、FA戦線の目玉となりそうだ。