日本ハム・ドラ5望月 難病乗り越えプロ到達「恩返ししたい」指名あいさつ受け決意

 日本ハムからドラフト5位指名された望月大希投手(21)=創価大=が24日、同校の野球部合宿所で西スカウトから指名あいさつを受けた。大学1年時に国が指定する難病「IgA腎症」を発症し、苦難の道を乗り越えてプロの扉にたどり着いた。

 「諦めなければ絶対に治る病気だということを伝えたいです!」

 大学1年冬の健康診断で蛋白(たんぱく)尿と血尿が見つかり、約1カ月後に難病が発覚。自覚症状はなかったが、ドクターストップがかけられた。同2年夏に扁桃腺の摘出手術を受け、以降は点滴でインスリン投与の治療を続けた。

 約1年間の療養を経て検査の数値は良化し、復帰。187センチの長身から投げ下ろす直球に磨きを掛け、大学球界を代表する投手の一人に成長した。

 「家族や監督、仲間たちに恩返ししたいです」

 自身の活躍で同じ病に苦しむ人々に勇気と希望を与える。自らに与えられた使命は、プロの世界を生きていく上での原動力だ。

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