部員18人ほぼ全員が塾通い 城東が四国大会初勝利 瀬戸内寂聴さんの母校

 「秋季高校野球四国大会・1回戦、城東6-4大手前高松」(26日、JAアグリあなんスタジアム)

 城東(徳島3位)が大手前高松(香川2位)を下して初出場初勝利を飾った。

 三回に2死二、三塁から3番・森本夢叶内野手(2年)の右前タイムリーで2点を先制。五回には4番・山口純平内野手(1年)の中越え2点二塁打などで3点を奪い、リードを5点に広げた。終盤に追い上げられたが、身長185センチの1年生エース右腕・高木太陽投手が9回を9安打4失点(自責3)、7奪三振の粘り強い投球でリードを守り切った。

 同校は徳島県内随一の進学校として知られ、卒業生には作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(97)らがいる。

 野球部は1996年創部。現在部員は18人で、学業との両立のため練習時間は平日2時間半程度と短く、ほとんどの選手が練習後に塾に通っているという。

 就任14年目の鎌田啓幸監督は野球部を「城東野球研究部」と呼び、選手たちが主体的に戦術などを研究する「考える野球」を実践。現チームは特に走塁面に力を入れており、秋の徳島大会では機動力を生かした野球で3位に躍進し、四国大会初出場を果たした。

 この日、打線は8安打で4盗塁を決め、相手の最速147キロ右腕・内田悠太投手(2年)を攻略した。初の甲子園出場へ一歩前進し、27日の準々決勝では高知中央と対戦する。エース・高木は「強い気持ちで目の前の打者を抑えたい。相手は格上だと思うけど、城東らしい野球をしたい」と意気込んだ。

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