広島新庄、ヒヤヒヤも4強進出 次戦勝利でセンバツ出場当確へ
「秋季高校野球中国大会・準々決勝、広島新庄5-4高川学園」(28日、コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場)
準々決勝2試合が行われ、県大会の覇者、広島新庄は5-4で高川学園(山口2位)を下し、4強入りした。11月2日の準決勝では倉敷商(岡山2位)と対戦。勝てば14年以来のセンバツ出場に当確ランプがともる。広島勢は今大会に3校出場しており、尾道商と盈進は既に初戦で姿を消している。
冷や冷やものの勝利だった。背番号10の1年生左腕・秋山恭平投手が完封目前の九回、一発を含む5安打を浴びて4失点。1点差に詰め寄られ、なおも2死二塁のピンチだったが最後の打者を一飛に打ち取り、辛くも逃げ切った。
27日の八頭(鳥取3位)との初戦は12三振を奪う力投で1失点完投。2日連続で先発したこの日も八回まで散発5安打に抑えていた。「最後は疲れが出て、甘く入った。勝てて良かったです」と安どの表情。苦しみながらも2戦連続完投勝利を収め、元U-15日本代表でもある左腕は大きく息をついた。
初回に花田侑樹内野手(1年)の右線二塁打で2点を先制。五回には主将の下志音外野手(2年)の右越え3ランが飛び出した。山口県から野球留学している下主将は「相手チームには知っている選手も多いので、絶対に負けたくなかった」と笑みをこぼした。
迫田守昭監督(74)は「九回は勝負を急ぎ過ぎ。バッテリーに若さが出た。打線も5点を取った後は雑な攻めになっていた。修正して、次はいい試合をしたい」と厳しい口調。6年ぶりのセンバツ出場が懸かる準決勝へ手綱を締めた。