楽天、投手全員にシュート習得指令 若手底上げへ伊藤コーチ異例の発案
楽天の倉敷での秋季キャンプは1日、第1クール3日目を迎えて投手陣が2度目のブルペン入り。伊藤智仁投手チーフコーチ(49)の発案で、球数ではなく8分間×4セットの形で投球を行い、全員がシュートを投げるセットを設けるなど、若手投手陣の底上げへ改革が行われている。
「一球ずつ集中して投げられる」と伊藤コーチはメジャー式の時間設定でのブルペン投球を導入。その中で“原点”と言われる外角低めに投げることを中心に各セットでテーマが設定されている。
異例なのが全員がシュートを投げることだ。今季は石橋、宋家豪がシュートを覚えたことで飛躍を遂げた。同コーチは「打者の内角へ直球と違う球があれば相手も嫌がる。曲がらなくても直球と回転が違うだけで意味がある」と説明した。
期待の3年目右腕・藤平も今キャンプから投げ始めたが「直球と球速帯が変わらずに右打者の右肘へ向けて食い込んでいけば」と話す。常勝軍団を目指し、各所で変革が進められている。