巨人・原監督 鈴木&美馬W獲りへ「FAしたら参加するのがジャイアンツ」
巨人の原辰徳監督(61)は2日、NPBからFA宣言選手がこの日公示されたのを受け、FA選手獲得に参戦することを表明した。名前は明かさなかったが、球団が調査をしている楽天・美馬学投手(33)、ロッテ・鈴木大地内野手(30)の獲得を目指すことが濃厚。交渉が解禁される3日から、本格的に獲得へ向けた交渉への準備に動き出す。
公示日のこの日、原監督は積極的にFA市場参戦に乗り出すことを明言した。ジャイアンツ球場での秋季練習後、「FAをしたら、参加するのがジャイアンツ。そうしないとFAがダメになるよ。誰かは参戦すると思う」。昨年もFAで丸、炭谷を獲得。今季もFA制度を最大限、活用していく方針だ。
具体的な選手名は伏せたが、今FA市場投打の目玉である楽天・美馬とロッテ・鈴木の獲得に、全力を尽くすのは確実だ。「FAで手を挙げた価値のある人に話をして、こちらの意見を聞いてもらうことは大事なこと」と話した。
5年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、日本一奪回へは投手力不足と認識している。先発として130投球回をクリアしたのは山口と、菅野だけ。球団幹部が「開幕からシーズン通して投げる投手は貴重」と語るように、今季143回2/3を投げた美馬は補強ポイントに合致している。また今季不在だった正二塁手も補強ポイント。吉川尚、若林、田中俊らは定位置奪取に時間がかかるとみているため、実績のある鈴木に白羽の矢を立てた。
この日は若手メンバー主体の秋季練習で熱視線を送った指揮官。「スリーステップぐらい(成長して)ほしい」と若手の底上げを目指す一方で、FA補強でチーム力の底上げを図る。