ヤクルト、美馬に3年3億6千万円提示 都内で初交渉
ヤクルトは5日、楽天からFA宣言した美馬学投手(33)と東京都内で初交渉を行った。3年総額3億6000万円の条件を提示したとみられる。
今季、チーム防御率12球団ワーストだった投手陣の再建が急務。ここ4年で3度、規定投球回に達した右腕に、伊東編成部長は「ローテの軸になってほしい」と、約45分間の交渉で熱意を伝えた。
アピールしたのは、立地とアットホーム感だ。「神宮、東京ドーム、横浜と3球場は自宅から通えて、どこに行くにも便利ですよと。あとはみなさんが言われている“ファミリー”というか、いま入っても何年もいるようにみんな接してくれる」。美馬は家族も含めた生活環境を重視しており、東京の“ど真ん中”を本拠地とするメリットを伝えた。
美馬は「来てほしいという気持ちを伝えていただいた」とスッキリした表情。「そんなに早く決められることではない。しっかり考えて、後悔のない決断をしたい」と、時間をかけて新天地を選ぶ考えだ。