「プレミア１２・２次ラウンド、日本３－２オーストラリア」（１１日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　国際大会「プレミア１２」の２次ラウンドが開幕した。野球日本代表「侍ジャパン」は豪州と対戦。。七回には２死三塁から源田のバントで周東を迎え入れ同点と、大技小技交えての逆転勝利。１次ラウンド・台湾戦の勝利と合わせ２勝０敗となった。またメキシコは台湾に２－０で快勝。韓国は５－１で米国を下した。

　稲葉ジャパンの真骨頂、足で１点をもぎ取った。

　１点を追う七回。先頭の吉田が安打で出ると代走・周東。大歓声で塁上に立つと厳しい警戒の中、浅村の５球目、空振り三振の間に二盗成功。２死後、源田の打席で三盗を決め一気に好機を拡大した。

　「源田さんの初球を見たときにいけると思った。２死になって投手も野手も打者に集中していた。絶対セーフになれると思った」

　相手の動揺を誘った俊足だが、今度は味方に驚かされた。１ボールを挟んで源田がセーフティーバントを敢行したのだ。

　「するとは思わなかった。オッ！と思ってあとは勝手に体が反応しました」

　投前に転がった絶妙のバントに周東はタッチをすり抜ける技ありのスライディングで同点。ＺＯＺＯマリンはこの日１番の盛り上がりを見せた。

　記録は野選も、源田は「相手のポジションを見てやりました。全力で走りました」としてやったりの表情。足と小技で得た１点。これぞ日本のお家芸だ。