FA福田ソフトバンク退団へ 5球団と初交渉終了…各球団ソフト上回る条件提示
ソフトバンクから国内FA宣言した福田秀平外野手(30)の退団が濃厚となった。13日に福岡市内で楽天と交渉し、これで獲得に名乗りを上げていた5球団との初交渉が終了。各球団は引き留めを図るソフトバンクを上回る条件を提示したもようだ。ソフトバンク側は今後再度の話し合いの場を設ける予定はなく、福田側も移籍へ気持ちが傾いているとみられる。
福田は13日、福岡市内のホテルで楽天の石井一久ゼネラルマネジャー(GM)らと初面談。これで獲得に名乗りを上げていた5球団との話し合いを終えた。終了後には報道陣に対応し「一通りお話をいただいたので、これからしっかりと考えたい。できる限り、近いうちに決めたいと思っています」と話した。
残留を求めて工藤監督が出馬するなどしたソフトバンクを皮切りに各球団と交渉を重ねてきた。他球団はその条件を上回る提示を獲得への熱意とともに示してきたもようだ。ソフトバンク側は福田側と再度交渉の場を設ける予定はないという。
近しい関係者によると、これまでプレーしてきたソフトバンクに強い感謝と愛着を持つ一方で、一人の野球選手として自らの力を試してみたいとの思いも強く、福田の心は他球団への移籍へと傾いているという。
これまで3日に西武と中日、6日はヤクルト、ロッテと面談。「どこの球団にも高い評価をしていただいた。それだけの評価をいただき身が引き締まる思いです」と表情を引き締めた。決断のポイントについては「野球選手として、一番必要としてくれるところを重要視して、総合的に考えたい」と話した。ユーティリティープレーヤーの選択が注目される。