馬淵監督 先制“口撃”林監督に「あまり打つなよ」因縁の明徳VS星稜 神宮で激突

 「明治神宮野球大会」(15日開幕、神宮球場)

 明治神宮大会に出場する高校10校、大学11校が14日、東京都内の明治神宮を参拝した。高校の部では、公式戦では1992年夏の甲子園での“松井5敬遠”以来となる星稜戦に挑む明徳義塾・馬淵史郎監督(63)が“先制口撃”。27年前と同じく相手4番をマークし、勝機をつかむ。

 甲子園通算51勝を誇る名将・馬淵監督が、因縁対決を前に自ら相手指揮官に歩み寄った。参拝前後の移動中、星稜・林和成監督(44)としきりに会話。“松井の5敬遠”で物議を醸した試合に「2番・遊撃」で出場していた敵将に探りを入れた。

 「近況ですよ、お互いのチームの」とけむに巻いたが、林監督は「いろんな話を楽しくさせてもらいました。『あまり打つなよ』と」とくぎを刺されたことを明かした。今夏の甲子園でも、大会期間中の公式練習が同じ場所になるなど縁の深い相手。馬淵監督は「食らいついていければ」と今夏甲子園準優勝チームとの対戦を心待ちにした。

 警戒を強めるのは経験豊富な相手の主軸に対してだ。「3、4番はいいでしょう。内山君は目立つ選手でしょ」と分析。旧チームから4番を打つ好打者を、27年前の4番・松井秀喜(元巨人など)と同様に徹底マークしていく。

 「うちは弱いので胸を借ります」と謙遜しつつ、優勝した2017年以来2年ぶりの舞台で全力を尽くす覚悟。「いい試合になればと思っています」。高知3位から四国王者へ駆け上がった勢いのまま、したたかに勝利を目指す。

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