侍ジャパン稲葉監督 決勝も勝つ!侍史上初6連打で三回一挙6点
「プレミア12・2次ラウンド、日本10-8韓国」(16日、東京ドーム)
日本が“前哨戦”を制し、2次ラウンドを1位で突破した。既に17日の決勝進出をともに決めている韓国との対戦は、両チーム合わせて26安打の乱打戦。最終的に勝ち切った稲葉篤紀監督(47)だが韓国の強さを痛感。頂上決戦へ向け、気持ちを引き締めた。丸佳浩外野手(30)は大会初の3安打と調子を上げ、最後の戦いに臨む。またメキシコの2次ラウンド3位と米国の4位が確定して3位決定戦に進出。勝者が米大陸の最上位チームとなり、東京五輪出場権を得る。
会見場に姿を見せた稲葉監督は、大きく息をついた。決勝戦の“前哨戦”となった韓国戦は熱戦となった。三回までに6点リードを奪うも、一時は1点差にまで追い上げられる中での勝利。17日の決勝に弾みをつけ「打線が非常につながったという部分では、明日につながると思う」とうなずいた。
戦前「明日勝つために、ということを考えている」と話していた指揮官。言葉通りのタクトを振った。6点リードの四回に岸がつかまったが、イニングの最後まで託した。「投手にはある程度のプランがあったので、なかなか代えづらかった」と指揮官。岸の投球を見守り、甲斐野、山本、山崎の勝ちパターンも温存した。
一方、攻撃ではバントや盗塁、進塁打など、勝ち進んできたこれまでと変わらない戦術を包み隠さずに披露した。「打者に関しては今まで通り。雑にならないようにしようと」。坂本や鈴木を中盤でベンチに下げたものの「明日に向けて、というところでは(やるべきことは)できたと思う」と、日本“らしさ”が詰まった攻撃に手応えを示した。
いよいよ、4年前の雪辱を果たす戦いを迎える。「選手同士が声をかけあって、連携しあいながらここまでできた」と約1カ月にわたり積み上げてきたナインの結束の強さを確認した指揮官。「これまで同様、一戦一戦、戦ってきたので、決勝という素晴らしい場所で悔いのないように全員で結束力を持って戦っていく」と締めた。ただ、勝つ。それだけだ。