巨人・原監督も後押し、山口のメジャー挑戦は「聖域」背番号11を空ける配慮も
巨人・山口俊投手が18日、都内ホテルで会見を開き、ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指すことを正式に表明した。会見には原辰徳監督や今村司社長も同席し、球団として史上初めて制度利用を容認することになった。
原監督は「今日はジャイアンツの大黒柱である山口俊投手が門出の日ということで、私もこの席に出席し、門出を祝すというつもりで来ました」と笑顔。山口は16年オフ、FAで巨人に入団した際、契約条件のひとつにポスティングシステムを利用してメジャー移籍できるものがあり、原監督とも夏頃から話し合っていたという。
今季15勝で優勝に貢献した山口を失うことは、球団として痛手。だが、原監督は「夢という言葉には立ち入ることはできない。したがって、監督としての立場、ジャイアンツの一員としての立場で話をしたが、立ち入ることのできない聖域。それ以上、入ることはしなかった。入れなかった」と語った。
また、ポスティングシステムで仮に交渉が成立しなかった場合などにも備えて背番号11は当面、空けて待つ考えも示した。「ジャイアンツというチームはどんな形であれ、受け入れる態勢は常にもっているよと。背番号11はしっかり残して戦って、こっちはそういう気持ちであるから戦ってきなさい」と、隣に座る山口を後押しした。
スーツ姿で会見した山口は「このたび、私の夢でありましたアメリカ大リーグに挑戦させていただくことになりました。読売ジャイアンツ、原監督、コーチの方々、チームメート、ファンの方々にこの3年間感謝申し上げます。新たな挑戦に向かって精進して参ります」と表明した。