関大が47年ぶりに神宮大会で勝利 先発の森翔平が8回0/3を無失点

 「明治神宮野球大会・大学の部準々決勝、関大5-0金沢学院大」(18日、神宮球場)

 2年ぶり7度目の出場となった関大が、神宮大会では優勝を果たした72年の第3回大会以来、47年ぶりの勝利を挙げた。先発した森翔平投手(4年・鳥取商)が、8回0/3を7安打13奪三振無失点で白星を導いた。

 「悪いなりに要所を締められたのかなと思いました。(内容は)良くはなかったです。カットボールが大きめに曲がってしまっていて、バッターも振ってこなかったので」

 試合後は反省の言葉を並べたものの、全国の舞台で堂々のピッチングだ。自己最速タイの149キロを記録した直球を生かして、金沢学院大の打線に的を絞らせなかった。九回には無死一、二塁のピンチを背負ったところで降板。右肩を痛めて秋のリーグ戦で登板のなかった肥後皓介投手(4年・広陵)に後を託すと、肥後は期待に応えて得点を許すことなく完封リレーでの勝利となった。

 「(肥後とは)仲がいいです。ケガをしていても復帰してくれたので。心強い部分はありますね」と森。頼れる右腕の復帰はチームにとっても大きい。初戦で敗退した2年前、森はそこまでリーグ戦の出場もなく、ベンチにも入れずスタンドで声援を送っていた。「(試合に出るのとスタンドでは)違いますね。中に入らないと応援のすごさも分からないので。(2年前は)かっこいいなと思いながら、立ちたいなと思いながらでしたけど」。悔しさを胸に成長を遂げ、憧れの神宮のマウンドで躍動した。

 試合前には、47年前の決勝で勝利し、今は関大野球部のアドバイザリースタッフを務める山口高志氏から「闘魂注入」を受けていた。「試合前に緊張してたので、ビンタされました(笑)『緊張してるわあ」とか言うてたら(それを聞いて)『ちょっと来い』と呼ばれて。ちょけて、遊びの感じでです」。偉大なOBの思いもつないで準決勝進出。47年ぶりの勝利に続き、優勝も目指していく。

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