“サニブラウンに勝った男”中大・五十幡がソフトバンクのドラ2・海野から盗塁も敗退
「明治神宮野球大会・大学の部準々決勝、東海大7-3中大」(18日、神宮球場)
中大は東海大に敗れて初戦敗退となった。来秋ドラフト候補に挙がる五十幡亮汰外野手(3年・佐野日大)は2安打1盗塁。全国舞台で持ち味を示した。
50メートル走のタイムが手動で5秒6、機械で5秒8の“東都のいだてん”が、警戒をかいくぐった。初回1死から四球で出塁すると、2死後にスタート。「絶対に走りたいという気持ちを持っていた」とソフトバンク2位指名で強肩を誇る東海大・海野から盗塁を成功させた。
中学時代には陸上の全国大会の男子100メートルで、いまや同種目で日本記録保持者のサニブラウン・ハキームを抑えて優勝した経験を持つ。守備でも生きる快足が、この日は風に泣いた。四回2死二、三塁の場面で中堅への飛球に飛びついたものの、届かず。「悔しかったですね」と唇をかんだ。
今秋は東都大学リーグで30季ぶり25度目の優勝を果たした。来季は最終学年で連覇も懸かる。「日本一を取りたいという思いで臨んだので。またここ(全国大会)に戻ってきたい」と誓った。