巨人は２０日、新外国人選手としてナショナルズからＦＡになっていたヘラルド・パーラ外野手（３２）＝１８０センチ、９５キロ、左投げ左打ち＝と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。１年契約で年俸は１５０万ドル（約１億６２００万円）で、背番号はかつて原監督も背負った「８８」になる見込みだ。

　ベネズエラ出身のパーラは大リーグ通算１３１２安打、８８本塁打、５２２打点の実績を誇るバリバリの現役メジャーリーガー。今季は５月にジャイアンツからナショナルズに移籍。８９試合に出場して８本塁打、４２打点をマークし、ワールドシリーズ制覇に貢献した。

　今季５年ぶりのリーグ制覇を果たした巨人だが、阿部が現役引退したこともあり、左の強打者を探していた。１１、１３年にはゴールドグラブ賞を受賞しており、打撃だけでなく守備面でも貢献してくれそうだ。

　パーラは球団を通じて「これまでの経験と知識の全てをささげるつもりです。常にエネルギッシュなプレーを心がけ、チームの勝利に貢献します」と誓った。リーグ連覇を目指す巨人は投手でも大物大リーガーの獲得を目指しているが、まずは野手で大きな柱となりそうな助っ人獲得に成功した。