「津田二世」のオリックス・岩本輝が現役引退を発表 阪神で4勝
オリックスから戦力外通告を受けていた岩本輝投手が23日、インスタグラムで現役引退を発表した。12日に大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された12球団合同トライアウトに参加していたが、他球団から声がかからなかったようだ。
インスタグラムには「今回の戦力外通告を受けて野球を引退することに決めました。プロ野球選手にしてくれた阪神タイガース、再びチャンスをくれたオリックスバファローズ本当に本当に感謝しています。上手くいくことよりも上手くいかないことの方がほとんどでしたけど少しでも憧れられたり感動を与えられることができていれば幸いです」とつづった。
阪神、BCリーグ・福井、オリックスに在籍し「そこで出会った先輩、後輩、同級生、最高な人たちばかりでした。ありがとうございました」と感謝した。
10年度のドラフト4位で阪神に入団。阪神で通算4勝を挙げたが、16年に戦力外通告を受け、17年から福井に在籍。18年7月にオリックスと契約し、NPBに復帰した。同年8月4日・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で勝利投手にもなった。今季は0勝2敗、防御率14・73でオフに戦力外通告を受けた。
広島で炎のストッパーとして君臨、32歳の若さで脳腫瘍のため逝去した伝説の津田恒美(登録名・恒実)さんと同じ南陽工出身で、津田さんをほうふつさせる150キロの直球が持ち味の岩本は、「津田二世」と言われたが、NPB通算で5勝6敗、防御率4・05だった。