巨人 契約更改で外野陣に「FA補強なし」の意図説明 石川、吉川尚らに奮起促す
巨人は26日、東京・大手町の球団事務所で陽岱鋼外野手、石川慎吾外野手、吉川尚輝内野手と1軍クラスの選手が続々と契約更改に臨んだ。
今季はチャンスがありながら、レギュラーをつかむことができなかった3選手。石川によれば、球団からは7年ぶりに「FA補強なし」となった事情も伝えられたという。手薄な外野事情を考えればソフトバンクからFA宣言した福田の獲得に名乗りを挙げても不思議ではなかったが動かず。ロッテから楽天への移籍を決めた鈴木についても、無理にいかなかったことなどを説明されたという。
今季は中堅の丸、右翼の亀井がレギュラーとして出場。だが、左翼のレギュラーは不在で、ゲレーロは退団が決まった。まだまだ元気とはいえ、亀井も37歳。いつまでも頼るわけにはいかない。新助っ人パーラの入団は決まったが、他の外野手には十分にチャンスがある状況だ。
300万増の2400万円で更改した石川は球団の気持ちを受け、「より一層、やる気に満ちています」と力を込めた。本職は二塁だが、けがの多い吉川尚は外野への挑戦も視野に入れる。500万減の2300万円でサインし、「内野で試合に出られればベストですけど、複数守れた方が有利だと思いますし、来年アピールして開幕スタメンを目指していきたい」と誓った。現状維持の3億円で更改した陽岱鋼外野手も含め、レギュラー奪取への戦いはすでに始まっている。