巨人・菅野 来オフにもポスティング移籍 山口オーナー今後も個別に容認示唆
巨人の山口寿一オーナー(62)は27日、都内で行われたオーナー会議後、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を希望する選手について、話し合い次第で容認する余地があることを明かした。巨人では菅野智之投手(30)が将来的なメジャー挑戦を希望している。同選手の海外FA権取得は早くて21年で、来オフにも話し合いに応じる可能性が出てきた。
これまでポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を認めてこなかった巨人が来年以降、条件付きで挑戦を後押しする可能性が出てきた。
山口オーナーは「海外FA権を取得しての挑戦が基本であるのは従来と変わらない」と前置きした上で「個別のケースに関しては、検討していく余地は出てくる」と扉を開ける用意があることを示唆した。
今オフには山口俊が球団史上初めて同制度を利用してのメジャー挑戦を表明。DeNAからFA権を行使し、巨人移籍を決断した16年オフ、同制度を利用してのメジャー挑戦容認契約を交わしていたことで認められた背景もあるが「球団との信頼関係も確立されたので挑戦を後押ししようと決めた」と山口オーナー。最多勝やリーグ優勝に貢献したことが容認の一因になった。
球団では菅野が昨年オフに「やっぱり夢はあります。高い目標を持つように意識している」と将来的なメジャー挑戦の希望を打ち明けている。
山口オーナーは「ドラフトで1年待って、ジャイアンツに来てくれた。その分、海外FA権を取得する時期も後にずれている」と明かす。右腕は来年10月に31歳を迎える。キャリアハイ、もしくはそれに匹敵する数字を残してリーグ連覇に貢献した上でメジャー挑戦を訴えてくれば、交渉のテーブルに着く用意はある。