日本ハム斎藤佑樹 ハンカチ王子よ!原点回帰だ 現状維持でサイン
日本ハム・斎藤佑樹投手(31)が2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1600万円から現状維持で更改した。背水の覚悟で臨むプロ10年目の来季へ、2006年夏の甲子園を制した当時に「近づけるように」と原点回帰を決意。ショートスターターに活路を見いだし、復活を遂げる。(金額は推定)
支えてくれる球団のために、応援し続けてくれるファンのために、斎藤佑が再び“ハンカチ王子”になる。早実のエースとして全国制覇を果たした06年夏の甲子園から14年。プロ10年目、32歳を迎える来季に向けて原点回帰の誓いを立てた。
「きっと皆さんが見ている景色はあの頃なんだろうなと。僕自身もスピード、キレ、コントロールを含めて近づけるように。またあの時のようなブームを起こせるような活躍をしていきたいです」
今季は11試合に登板して0勝2敗、防御率4・71。2年連続で白星なしに終わったが、球団からは新戦術・ショートスターターの適性を評価されたという。契約更改交渉では昨年まで6年連続ダウン提示を受けていたが、今年は現状維持の1600万円でサインした。
今オフのテーマは「体全体を使って投げられるようにするためのトレーニング」。信頼を寄せる新任の武田投手コーチにも教えを請い、来季はショートスターターを完遂する。
「同級生の存在は刺激になりますし、数多く活躍している選手がいるからこそ、僕自身も頑張れています」。ヤンキースの田中をはじめ、仲間たちの存在も原動力の一つ。このままでは終われない。