西武は３日、中日を退団した松坂大輔投手（３９）と契約合意したと発表した。年俸３０００万円の１年契約。背番号は１６に決まった。松坂は球団を通して「１４年ぶりに埼玉西武ライオンズに復帰することになり大変うれしく思います。プロ野球選手としてのスタートであり、育ててもらった所沢、そしてライオンズファンの皆さんの前で再び野球ができることをとても楽しみにしています。リーグ３連覇、日本一を目指すチームの力になれるよう努力していきたいと思います」とコメントした。平成の怪物が２００６年以来、１４年ぶりに古巣復帰する。（金額は推定）

　西武は中日退団直後から獲得調査を進め、米国滞在中の松坂と交渉を続けてきた。２年連続リーグ優勝を果たしたが、チーム防御率４・３５はリーグワースト。渡辺久信ＧＭは「うちには必要な戦力。先発投手が必要と思ったから獲得に乗り出した」と経緯を説明した。

　渡辺ＧＭは何度も「戦力」という言葉を繰り返した。引退への花道や若手への手本などではない。「最後の花道というイメージはない。引退とか考えず、現役を全うして、いけるところまでいってほしい」と強調した。

　現在は米国滞在中だが、１１日に国内で入団会見の予定。２０２０年、西武の松坂が帰ってくる。