パMVP西武・森 1億2000万円増の2億円で更改「バッテリーで勝つ試合を」

 パ・リーグMVPに輝いた西武・森友哉捕手(24)が4日、埼玉県所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万増の年俸2億円でサインした。開口一番「びびりました」と当人も目を丸くする大幅増。リーグ2連覇の主役は1億円の大台も一気に飛び越えた。(金額は推定)

 緩みっぱなしの表情が、最大級の評価を表していた。打率・329をマークし、捕手で史上4人目、パ・リーグでは1965年の野村克也(南海)以来54年ぶりの首位打者を獲得。135試合に出場し、23本塁打、105打点はいずれもキャリアハイだ。

 「(2億円は)予想以上だった。来年が不安。しっかり結果を出さないと給料も上がらない。より一層頑張らないと」

 2億円に到達し、来季は選手会長の肩書も付く。「3割20本塁打」を目標に掲げた打撃面より、守備面を強調した。「今年は打撃陣に助けられた。来年はバッテリーで勝つ試合を少しでも増やしたい。防御率も下げたいし、完封試合ももっとつくっていきたい」と力を込める。

 晴れ晴れしい表情の裏では「しんどかったです」との本音も。「途中から(控え捕手の)岡田さんもいなくなってしんどかった。いろんな人に声をかけてもらって、みんなに支えてもらった。それがないと、どうなっていたかわからんぐらいしんどかった」。リーグ連覇、MVP、そして2億円の年俸を手にしても、まだ24歳。「まだまだバッテリーでやらないといけないことがある」。球界を代表する捕手へと成長を続ける。

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