巨人・阿部慎之助２軍監督（４０）が８日、札幌市内でトークショーを行い、来季の育成プランとして“１軍半枠”の廃止に乗り出すことを明かした。

　対象となるのは２０代後半でくすぶる中堅選手。１軍での出場経験がありながら定着できず、数年に渡って１軍と２軍を行き来する選手にメスを入れる。「もし来年、キャンプが２軍スタートだったらチャンスはない。２軍の試合で使う予定はない」とキッパリ。選手たちにもジャイアンツ球場での秋季練習で伝えたという。

　狙いは世代交代の促進だ。日本シリーズではソフトバンク・千賀、甲斐ら、育成出身選手の活躍を肌で感じた。力量を把握している中堅選手より「多少ダメでも、若いやつを我慢して使わないといけない」。すべては将来のチームを思ってのことだ。

　既に覚悟は決まっている。「嫌われてもいいと思っている。そうじゃなきゃ、いい選手は出てこない」。厳しい練習を選手に課し、腹を据えて“次世代の芽”育成に取り組む。