ソフトバンクの工藤公康監督（５６）が１２日、２０２０年の漢字に「進」を選んだ。今季は球団史上初の３年連続日本一に輝いた一方、２年続けてリーグ優勝を逃した。よりチームを“進化”させ、来季こそ悲願の完全Ｖを成し遂げる決意を込めた。

　この日は選手、スタッフら約２５０人が福岡空港からチャーター機でＶ旅行に出発。米ハワイへと向かう直前、指揮官は色紙を前に考えを巡らせてペンを走らせた。したためた来年の意気込みを示す漢字は「進」だった。

　「プロ野球選手は前に進んでいくしかない。私も前に進まないといけない。確かに日本一にはなったが、２年連続でリーグ優勝できていない。その悔しさを前に出して進んでいく。そういう思いで字にした」と説明した。

　もちろん、自らが率先して模範を示すつもりだ。ハワイでは「ゆっくりします」としたが、そのまま帰国せず、施設視察などのため米本土に向かい年末まで滞在予定。休暇はほんのひととき。４年連続日本一と３年ぶりのリーグＶへ、前へ前へと突き進む。