城島氏 王会長に恩返し!イズム継承 恩師の熱い誘いにソフトバンクへ15年ぶり復帰

 ソフトバンクへ15年ぶりに復帰する城島健司氏(43)が20日、福岡市内のホテルで会見に臨んだ。来年1月1日に新設される会長付特別アドバイザーに就任。1995年のダイエー(当時)入団時から薫陶を受けた王貞治球団会長(79)への思いが復帰への決め手となったことを明かし、常勝軍団への礎を築いた王会長の精神を、永遠につなげていくことを誓った。

 15年ぶり復帰でもあくまで自然体だった。会見場に現れた城島氏はノーネクタイにデニム姿。釣り番組出演時のような緩さで「頑張りまーす」と第一声を発し、会見場を和ませた。ただ、すぐにその表情は引き締まる。就任を決断した背景に王会長からの数年にわたる熱心な誘いがあったことを明かし、恩返しの気持ちを口にした。

 「自分の野球の原点、体の中にあるもの、野球の考え方というのは王さんにすべて教わってきたつもり。そのチームに、今の自分でも何か少しでも力になることがあればと、今回はこういう形になりました」

 13年から続く釣り番組への出演は今後も継続。来年1月下旬の監督・コーチ会議への出席と2月のキャンプ前半には参加する見込みだが、現時点で具体的な仕事内容は決まっていない。それでも自らの使命だけはしっかりと理解している。

 「この球団はやっぱり王さんの考え方が根本にあるチーム。そういうのを今後、10年、20年、30年と続けていけるような手助けができれば」

 バッテリーを組み、捕手として成長させてくれた工藤監督への思いも就任を後押しした。「工藤監督は僕のキャッチャーとしてのイロハを教えてくれた先輩。その先輩に少しでも、力を貸すことが何かできれば」。チームの未来を明るく照らす、頼もしい男が帰ってきた。

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