イチロー氏、自身のスーパースターは「王貞治監督」…自虐発言も
今年3月に現役を引退したイチロー氏(46)=マリナーズ会長特別補佐兼インストラクター=が22日、故郷の愛知県豊山町で「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席した。
自身が大会長を務めてきた同大会は24回目の今回が最後。恒例の選手たちとの質疑応答では、自分にとってのスーパースターを聞かれ「王貞治監督」と答えた。
「イチローさんにとってのスーパースターは誰ですか」
スーパースターであるイチロー氏に対して投げかけられたまっすぐな質問。イチロ-氏はちょっと戸惑ったように「うーん」と声を漏らした。
子どものころに関しての答えとして用意したのは地元のヒーローだ。「ドラゴンズの選手。みんなそうでした。ドラゴンズのユニホームを着てる選手はみんな尊敬していた」と中日の選手にあこがれていた野球少年だった時代を振り返った。
そして気になる現在のスーパースターとして挙げたのが2006年のWBCで世界一をかけて共に戦った王監督だった。現在はソフトバンク会長という職にある王氏だが、イチロー氏にとっては永遠の「監督」なのだろう。「野球界では誰もがあこがれる。人間としても。王貞治監督に会った人はみんな好きになる」と話した。
直後には「僕に会った人は、嫌いになる人もいる」と自虐を付け加えて、笑いを誘っていた。