巨人・阿部2軍監督 初対面で感銘“シブコ流”を若手指導方針に
巨人の阿部慎之助2軍監督(40)が23日、都内で行われた「報知プロスポーツ大賞」の表彰式に出席し、女子ゴルフの渋野日向子(21)=RSK山陽放送=と初対面。世界で活躍する若者の精神面の強さや人間力に感心。“シブコ世代”が大半を占めるファームの選手教育に生かしていく決意を示した。
阿部2軍監督が“スマイルシンデレラ”に魅了された。「やっぱり話してても、しっかりしてます。口調もそうだし、人間として。人としての振る舞いは野球が下手でもできる」。2軍監督就任直後から重視する人間教育の理想像があった。
渋野のラウンドをテレビで見たこともある。その時に「シャンクを打った。そのあと30ヤードくらいのアプローチを打って(ピンに寄せた)」と、失敗しても気持ちを切り替えてリカバリーした姿に感心。そのプレーについてこの日、渋野と会話をし「『緊張します』と言っていた。でも、それができるメンタルを持っているから、世界でも通用する」と舌を巻いた。
世界で活躍するトップアスリートのメンタルと人間力に触れ、感銘を受けた。指導者として迎える来年。“シブコ”と同世代の2軍の若手を教育する際、学んだことを生かしていく。
目指すのは全体の底上げ。「2軍の子は読売ジャイアンツじゃない。読売巨人“軍”」と冗談交じりに鬼“軍”曹っぷりを発揮すると予告。来年の目標を『我慢』としたため「2軍の子はまだまだ技術もない。どうやったらうまくなるのかを一緒に考えていきたい」とした。厳しく接する中でフォローも施し、心も強い成熟した選手を育て上げる。