来オフはFA豊作年?ヤクルト山田哲、中日大野雄、西武増田ら“大物”単年契約選択で
プロ野球のオフの風物詩、契約更改も大詰め。この日は“クリスマス更改”で、大物2選手がサインした。
ひとりは3度もトリプルスリーを達成しているヤクルト・山田哲。今季も35本塁打をマークし、7000万増、球団初となる年俸5億円でサインした。
もうひとりはソフトバンクの守護神・森。年俸固定の4年契約、4・6億円プラス出来高の大型契約を結んだ。ソフトバンク球団史上、日本人投手最高額となった。
注目すべきは契約年数だ。ともに来季は国内FA権取得見込みだが、山田哲は単年を選択。球団からは複数年契約も打診されたが「FA権を取るまでは単年契約でいくのは決めている」と、来季を見据えた。
今オフは最優秀防御率のタイトルを獲得した中日・大野雄、今季30セーブの西武・増田、今季5勝ながら159回2/3を投げたヤクルト・小川も来季の国内FA権取得を見込んで単年契約を選択。野手では広島・田中広、楽天・島内らも権利取得を射程圏に捉えている。仮に取得しても権利を行使するかどうかは不透明だが、デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「来オフはFA豊作年になるかもしれない。山田の価値は別格だろうけど、イニングを多く投げてくれる先発も貴重。特に大野は左だし、どの球団もほしいだろうな」と話す。
来オフ、権利取得見込みの選手では西武・金子侑がソフトバンク・森と同じように4年契約を選択。巨人・小林も年俸1億円の大台に乗せ、複数年契約を結んだとみられる。日本ハム・西川はメジャー挑戦の希望を公言し、来オフにポスティングシステムを利用して移籍する可能性も浮上している。
今オフのFA市場では大リーグ挑戦を目指す西武・秋山を含む4選手が移籍視野で権利を行使。福田がソフトバンクからロッテへ、美馬が楽天からロッテへ、鈴木がロッテから楽天へ移籍したが、来オフは今年以上にスター選手の動向に注目が集まりそうだ。(金額はすべて推定)
▽来季国内FA権の取得が見込まれる主な選手は以下の通り。
西武・金子侑
西武・増田
ソフトバンク・森
日本ハム・西川
楽天・島内
巨人・小林
広島・今村
広島・田中広
中日・大野雄
ヤクルト・山田哲
ヤクルト・小川