ヤクルト・山田哲 球団初5億円到達!単年契約で来季国内FA権の行使視野
ヤクルト・山田哲人内野手(27)が24日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万増の5億円でサインした。球団では初の5億円到達となる。来季中に国内FA権を取得見込みのため、複数年契約も打診されたが、単年契約を選択。来オフのFA権行使を視野に入れていることをにおわせた。(金額は推定)
球団所属選手初の大台にも、笑顔はほぼなかった。例年は明言する金額も「想像にお任せします」と明かさず。山田哲はピリッとした緊張感を漂わせた。
今季は打率・271、35本塁打、チームトップの98打点、リーグ2位の33盗塁。チームは最下位、自身は4度目の“トリプルスリー”を達成できず「納得のいくシーズンではなかった」と振り返った。それでも、球団からは高い評価を受けた。
背景には、来季取得見込みの国内FA権がある。「自分にとっては大きなこと。FAするかもしれないし、しないかもしれない。まだ何も決めていない」と前置きしつつ、単年契約を選んだ理由には「選択肢が増えるので」と、権利行使への関心を隠さず。球団関係者は「12球団の評価を聞いてみたいという気持ちは強いようだ」と明かした。
この日の交渉では、ポスティング移籍の要望など、将来的なメジャー挑戦の話題は出ず。球団側は来年のシーズン中にも折を見て、再来年以降の契約について話し合う方針だ。「こういうことを思っていますという、僕の気持ちは伝えました」と山田哲。野球人生の節目となる来季。「一番の目標は優勝すること。個人としては“トリプルスリー”。すべてにおいて、今まで以上の成績を残したい」。最高の選択をするためにも、最高のシーズンにする。