ロッテ 佐々木朗希「あの時」の判断が正しかったと証明するために

 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=が、デイリースポーツの新春インタビューに応じた。プロでは背番号17に込められた夢の170キロに挑み、沢村賞を獲得して“日本一の投手”を目指すと誓った。また高校生活で実現できなかった甲子園登板に対する熱い思い、日本球界を志望した経緯、メジャーへの憧れなども明かした。佐々木とのインタビューを終え担当記者が感じたことを語った。

  ◇  ◇

 とても18歳とは思えない落ち着きぶりだった。インタビュー中、佐々木朗は記者の目をしっかりと見て言葉を選びながら、慎重に受け答えしていた。

 “令和の怪物”も高校生活は思い出がたくさん詰まっている。「野球部として活動している時。移動中もそうですし。試合中も宿舎でも」。ともに汗を流した仲間たちに対しては特別な感情がある。

 温和そうな右腕が内に秘めた闘志を見せた瞬間があった。昨年7月の岩手大会決勝で、自身は出場せず大船渡が敗退したことについて聞いた時だ。一呼吸置き、一点をジッと見つめて切り出した。「これからプロ野球に入って活躍して。あの時の判断が正しかったって、みんなが納得するような活躍をしていければ、それが一番」。故障を防ぐためだったが甲子園出場を逃し、エースの“登板回避”は物議を醸した。

 自らの豪腕で結果も答えも出し、周囲を黙らせる-。その決意表明だと感じた。

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