巨人・ドラ1堀田 “雨ニモマケズ”精神で「鍛」えて目標「初勝利」
巨人のドラフト1位・堀田賢慎投手(18)=青森山田=が3日、“雨ニモマケズ精神”でプロの世界を生き抜く覚悟を示した。この日は故郷の岩手県花巻市内で自主トレを公開。新年の誓いを表す漢字1字を「鍛」としたため、1年目の目標を「初勝利」と掲げた。
小雪が舞う古里を駆け抜け、プロとしてのスタートを切った。胸の奥にあるのは同郷の文豪・宮沢賢治の代表作「雨ニモマケズ」。小学校の教科書に載っていたという宮沢の詩は人生のバイブルだ。
「きついメニューがあると逃げてしまうところがあった。でも、そういうところがあると相手につけ込まれてしまう。『自分自身に負けず』に練習、試合を頑張っていきたい」
菅野から授けられた「しっかり走っておけば大丈夫」という金言も堀田の心を支えている。昨年11月に行われたファンフェスタで初対面し、声を掛けられた。「オーラがあってすごく大きく見えた」。苦手で敬遠していたランニングメニューも現在は「毎日のように」と習慣化している。
風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ-。最速151キロの真っすぐと負けん気の強さが武器。「初勝利して、プロの道をスタートさせていける年にしたい」。己に負けず、野球人生を突っ走る。