ヤクルト・ドラ1奥川よマー君になれ 高津監督指令「本当のエースに」
ヤクルトの高津臣吾監督(51)が7日、埼玉・戸田球場を訪れ、ドラフト1位・奥川恭伸投手(18)=星稜=に“マー君になれ指令”を出した。金の卵に米大リーグ・ヤンキースの田中将大を重ね「真のエースになってほしい」と未来への夢を乗せた。
警備員16人が動員され、250人のファンと報道陣も50人が集まった新人合同自主トレ初日。緊張気味な奥川を見つめた高津監督は、うなずきながら初日を振り返った。「今日はいいものが見られたなと。(最近では)マー君ですかね。勝てるだけではなくてどっしりとした本当のエースに育てていきたいと思います」。球界の宝へ。指揮官の責任と覚悟が言葉ににじんだ。
そんな高津監督が出したのは“合格”サイン。「いい顔をしていますね。腕の振りもいいし、下半身の使い方もいい」と目尻を下げる。だが、焦りは禁物だ。身長はまだ伸びているといい、成長段階にある伸びしろ十分な18歳。じっくり育てていく方針だ。
奥川は無事に新人合同自主トレ初日を走りきった。「期待に応えられるように頑張っていきたい。タイトルを取れるような投手になりたいです」。大きな期待を背負って進む2020年。春季キャンプは1軍か、2軍か。この1カ月の進み具合や体の状態を見ながら判断される方針で、大事な1カ月を過ごしていく。