巨人 育成ドラ1・平間 1軍キャンプ内定 阿波踊り仕込みの快足男 超異例の抜てき
巨人の育成ドラフト1位・平間隼人内野手(23)=四国ILp・徳島=が、1軍キャンプスタートに内定したことが17日、分かった。地元・徳島県の伝統文化「阿波踊り」で鍛え上げた50メートル走5秒9の快足が最大の武器。電気工事士として働いた経験も持つ苦労人がシンデレラストーリーを駆け抜ける。
新人合同自主トレ終了後、平間は「自分次第でどこまでいけるかというチャンスですし、悔いのないように頑張りたいと思います」と決意を語った。この日、行われたコーチ会議で内定。今季のルーキー唯一の選出で、さらに新人育成選手として超異例の大抜てきだ。
徳島県海部郡牟岐町出身。3歳から小学2年まで阿波踊り団体「とんま連」に所属し、重心を低くして踊る伝統行事で体幹や下半身が自然と鍛えられた。
鳴門渦潮を卒業後は四国ILp・徳島に入団。一昨年に「父親の体が悪く、入院して…。働いて少しでも家族に仕送りを」と電気工事士に“転職”。約10カ月間働いた後、夢を諦めきれず徳島に再加入した。徳島時代の先輩で元とび職人・増田大の背中を追い、まずは支配下登録を勝ち取る。