ノムさん「私に何か用はないですか?」ヤクルト高津監督にHC就任を直訴
阪神やヤクルトなど4球団の監督を務めた野村克也氏が20日、ヤクルトOB会の総会と懇親会に出席。最下位からの逆襲を誓う新首脳陣へ、ノムさん節がさく裂した。
真剣な表情で耳を傾ける高津新監督へ、優勝へのアドバイスが送られた。まずは「野球は頭のスポーツ。打つ、投げる、守るに差はない。頭をちょっとひねって考えた野球を」と野村ID野球の継承だ。これには高津監督も賛同。「頭を使って勝つというのは、僕らが教わってきたこと。実践したい」と意欲を見せた。
ここからノムさん節は止まらない。高津監督をジッと見つめ、「私に何か用はないですか?」と切り出すと、ヘッドコーチ就任を直訴。「私が援助すれば優勝できる」と意気込むと、すぐさま「うぬぼれすぎですかね」とニヤリ。この日一番の笑いを呼び込んだ。
約6分間のあいさつの中で、何度も願ったのはヤクルトの優勝だった。2015年以来のセ界の頂点へ。熱い言葉でエールを送った。そして「ヤクルトは野村抜きにして語れない」と笑顔を見せると、「ヤクルト抜きにしては、私の野球人生も語れない」と締めくくった。