現役ドラフト今季中導入へ大枠一致 NPBと選手会が3月にも最終合意
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が22日、都内で行われ、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる現役ドラフト制度(仮称=ブレークスルードラフト)の今季からの導入について、方向性が大枠で一致した。
NPB側は21日に取りまとめた12球団間の合意案を選手会側に提示。選手会の森事務局長は「今年中に、という感触は出てきている」と手応えを示した。今後は2月のキャンプ中に選手たちの意見を取りまとめ、NPB側に返答する。選手会側に異議がなければ、3月には最終合意に至る可能性が高い。
細部について詰める必要性は残されているが、同事務局長は「話し合うごとに溝は狭まっているという感覚」とし、NPB側の窓口となっている選手関係委員長を務める阪神・谷本球団本部長も「回を重ねるごとにお互いの理解は深まっている」と認識を示した。開催時期は8月、対象人数は8人が基本線となっているものとみられ、導入を巡る交渉は大詰めの段階に入った。