智弁和歌山・中谷監督は胴上げを固辞「甲子園優勝まで取っておきます」
「選抜高校野球・選考委員会」(24日、オーバルホール)
智弁和歌山が3年連続、14回目のセンバツ出場となった。昨秋の近畿大会はベスト8ながら、準決勝で大阪桐蔭に惜敗した智弁学園(奈良)相手に3-9から1点差にまで追い上げる粘り強い打撃などが評価された。
プロ野球阪神などで活躍した中谷仁監督(40)は一昨年の秋に就任後、3季すべての甲子園出場を果たすことに。
グラウンドで藤田理事長からセンバツ選出の一報をもらい、胴上げを促された中谷監督は、これを固辞。「甲子園優勝まで、取っておきます」というのが、その理由だ。
「近畿大会ベスト8で、チームも打つ方は小粒。しんどいのは重々承知していますが、やるからには」と頂点を目指す。
将来はプロを見据える小林樹斗投手(2年)を軸に「バラエティーに富む投手陣」(中谷監督)と、同じくプロ注目で楽天のドラフト2位・黒川から「チーム黒川からチーム細川に」と激励を受けた主将の細川凌平内野手(2年)や高嶋前監督の孫、高嶋奨哉内野手(1年)らのバットが絡めば、台風の目となる可能性は十分だ。