県岐阜商、過去断ち5年ぶり聖地 鍛治舎監督「仕上がったなという感じ」
「選抜高校野球・選考委員会」(24日、オーバルホール)
古豪・県岐阜商が5年ぶりに甲子園の舞台へ。「身の引き締まる思い。東海地区、岐阜県の代表として堂々と試合をしていく覚悟です」と鍛治舎巧監督(68)は意気込んだ。
母校再建を託された2018年3月。まず感じたのは「緩んだ雰囲気」だった。着手したのは過去を断ち切ること。最初の作業は一塁側ベンチに設置されていた過去の甲子園出場の記念碑を、バックネット裏のスタンドに移すことだった。さらに昨春の東海大会前には、95年続いたユニホームを変更した。
年末年始には個の力を強化するため、宮崎で10泊11日の合宿を敢行した。紅白戦を中心に毎日9時間の練習。さらに徹底した食トレも行った。全員が毎日2000グラムの白米を胃袋の中へと押し込んだ。「仕上がったなという感じがする」と手応えを口にした。
17日、OBで元中日監督の高木守道さんが亡くなった。「ご霊前にいい報告ができるように部員と頑張っていく」と鍛治舎監督。新しい時代をつくる舞台は整った。