日本ハムの有原航平投手（２７）が２６日、２桁勝利を挙げる若手先発投手の台頭を求めた。４年ぶりのＶ奪還を再現する上で欠かせない投手力の底上げ。自ら先頭に立ち「引っ張っていけるように」と覚悟をにじませた。

　前回優勝した１６年は自身を含め、２桁勝利の投手が４人いた。「（左膝骨折の）上沢も戻ってくるし（右腕を痛めた）マルティネスも帰ってくる」。実績のある２人が今季、万全なら３本の軸は完成。「今まで投げていた人が引っ張る」と、自分を含め、実績のある３人の先発陣がそれぞれ２桁勝利を目指す。

　加えて重要なのが下からの突き上げ。２年目の吉田輝に「今年はチームの力になってくれる」と鼓舞したがチャンスは平等。競争に勝ち抜き４人目の枠に埋まる若手が「絶対出てくる」と期待した。

　この日は、千葉・鎌ケ谷の２軍施設で今年初めてブルペンで投球練習。正式決定はまだだが、投手キャプテンにも指名された。「大事な試合で勝ったり、苦しい時に力を発揮できるようにしっかり練習したい」。まずは背中で仲間を引っ張る。