オリックス・ヒギンスが虎の助っ人を意識、中日・大塚晶文氏の教え生かす
オリックスの新外国人アデルリン・ロドリゲス内野手(28)=前パドレス3A=とタイラー・ヒギンス投手(28)=前パドレス3A=が28日、大阪市内の球団施設で開かれた入団会見に出席。ヒギンスは旧知の仲でもある阪神の新外国人ガンケルを意識。さらにパドレス3A・エルパソで指導を受けた経験のある中日・大塚晶文国際渉外担当の教えを発揮するつもりだ。
くしくも同じタイミングでNPBの舞台に立つことになった。ヒギンスが猛虎の新助っ人との時間を思い返す。ガンケルとは16年にマーリンズ3Aで共にプレー。オリックスとの合意後に「日本に行くと連絡した」。来日した27日の航空機も同便で「驚いた。同じ飛行機とはね」と目を丸くした。
NPBで実績を挙げた“恩人”の言葉も励みにしていく。現役時代は近鉄や中日、メジャーでもパドレスなどでプレーし引退後は中日で投手コーチを務めた大塚氏は、17年に派遣コーチとしてエルパソへ。その際、ヒギンスは大塚氏から日本球界の話を聞きNPBでプレーすることを希望するようになった。
「年間通して毎日、毎日、日本のことを聞いた。日本へ来ることができたのは彼のおかげ」。150キロ超の直球やカーブ、チェンジアップが武器。この日の会見に同席した福良GMは「真っすぐも強い。コントロールも問題ない。どんどんストライクで勝負してくれたら」と期待する。
リリーフとしての働きが求められている助っ人が念願だった日本のマウンドで真価を見せる。