がん闘病の山本浩二氏「カープとともに戦っていく」約10カ月ぶりテレビ生出演
膀胱がんと肺がんで療養中だった元広島監督で野球評論家の山本浩二氏(73)が7日、広島テレビの「テレビ派」に生出演した。テレビ出演は昨年4月15日以来約10カ月ぶり。宮崎・日南からの中継で登場した山本氏は「ご心配をお掛けしました。日南は第2の古里。家に帰ってきたみたいで、ほっとします」と笑顔を見せた。
この日は午前は宮崎市で行われている巨人キャンプを視察。「グラウンドに行くとウキウキする。きのうから眠れなかった。皆さんが喜んでくれて、久しぶりに会って元気な姿を見てもらえてうれしかった」と振り返った。4度の手術を受けるなど壮絶な闘病生活については「手術を受けて病院と自宅を行ったり来たりしていた。まさか自分がと信じられない気持ちだった」と胸中を語り、同じ広島テレビ解説者でカープOBの野村謙二郎氏が病院や自宅を訪れて話し相手になってくれたことに感謝した。
闘病中もカープの戦いぶりは常に気にかけていたそうで「試合を見る機会が多くて、チーム状態は気になっていました」。佐々岡新監督には「現役時代から勝負強さがあり、大事なところでいいピッチングをしてくれた。指揮官としても投手交代など勝負どころで期待したい」と語り、久しぶりに会った佐々岡監督の印象には「相変わらず太っていましたね」と冗談を口にする場面もあった。4番の鈴木誠や法大の後輩でもあるドラフト2位ルーキーの宇草に対しても期待を寄せた。
そして最後に視聴者に向かって「ご心配をお掛けしました。いろいろありまして、本人も信じられない昨年でしたが、無事に帰って参りました。今年はカープとともに戦っていくつもりですので、よろしくお願いします」と頭を下げた。