「巨人紅白戦、紅組４－２白組」（９日、ＫＩＲＩＳＨＩＭＡサンマリンスタジアム宮崎）

　今キャンプ３度目の紅白戦。激しいアピール合戦が繰り広げられた。

　まずは一塁。レギュラー候補に挙がっている陽岱鋼、中島はともに「５番・一塁」で出場。アピールに成功したのは中島だった。紅組の中島は二回、１死で右中間二塁打。中島らしい逆方向への打球に加え、五回にはきっちり四球も選び、順調な調整ぶりを示した。

　陽岱鋼は三ゴロ、中飛、二ゴロ併殺打で３打数無安打。バットではアピールできなかった。今キャンプから本格的に挑戦している一塁の守備では一回、先頭吉川尚の一直をさばくなど、無難にこなした。

　一塁と同じくレギュラー争いが混戦の捕手では大城が適時打を含め、２試合連続の猛打賞。小林、田中貴も安打を放ち、大城に負けじと存在感を示した。

　投手陣はともに先発候補が次々とアピールに成功した。白組先発の左腕、高橋は２回１安打無失点。一方、紅組先発の右腕、戸郷も２回２安打無失点。一回は１４３キロ、球速以上に伸びを感じさせる直球でモタから空振り三振を奪った。白組２番手の古川も２回を無安打無失点。直球を軸に、ローテ入りへ名乗りを挙げた。