ヤクルトで教え受けた楽天・三木監督 ノムさんに「感謝の気持ちでいっぱい」
「楽天春季キャンプ」(11日、金武)
南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏が11日午前3時半、都内の病院で虚血性心不全のため死去した。84歳。テスト生で南海に入団し、65年に戦後初の三冠王を獲得するなど、数々のタイトルを獲得。現役引退後は「ID野球」を掲げ、ヤクルト監督時代に4度のリーグ優勝、3度の日本一を飾り、「ノムさん」の愛称で親しまれた知将が、静かに息を引き取った。葬儀は密葬で営まれ、後日、お別れの会が開かれる予定。
2006年から4年間、野村氏が監督として指揮を執った楽天では1、2軍キャンプで同時刻に半旗を掲げ、黙とうを捧げた。
ヤクルトでの現役時代に野村氏の教えを受けた三木肇監督(42)は言葉を詰まらせながら「すごくかけがえのない…僕の人生にとって、いろんな影響を与えてくれた方。感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉を絞り出した。
恩師と同じ楽天の監督となり、昨年12月には野村氏の自宅に報告へ行き「しっかり自分らしく頑張れ」と言葉を掛けられたという。今季へ「しっかりと自分なりに頑張りたい」と思いを語った。
同じく教え子の伊藤智仁投手チーフコーチ(49)は昨年12月に会った際に「『野村監督の意志を引き継いで、いいチームにしていきたい』と話した」とし、「感謝の言葉しかない」と恩師の死を悼んだ。