長嶋終身名誉監督 「功績と野球への底知れぬ愛は永遠に生き続ける」

 61年の日本シリーズで巨人・長嶋(右)と談笑
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 南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏が11日午前3時半、都内の病院で虚血性心不全のため死去した。84歳。テスト生で南海に入団し、65年に戦後初の三冠王を獲得するなど、数々のタイトルを獲得。現役引退後は「ID野球」を掲げ、ヤクルト監督時代に4度のリーグ優勝、3度の日本一を飾り、「ノムさん」の愛称で親しまれた知将が、静かに息を引き取った。葬儀は密葬で営まれ、後日、お別れの会が開かれる予定。ノムさんは生前、「王や長嶋がヒマワリなら、オレはひっそりと咲く月見草」と例え、強烈なライバル心を燃やした。同級生の訃報に接した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(83)は突然の知らせに驚くと同時に、弔いの言葉を寄せた。

  ◇     ◇ 

 驚いた。テレビのニュース速報で、訃報を知ったが、一瞬、言葉を失った。なぜならノムさんとは、3週間前に行われた「金田さんのお別れの会」で顔を合わせたばかりだったから。久しぶりに二人で2、3分間ぐらい会話しただろうか。その時のノムさんの言葉が忘れられない。「おい、頑張ってるか。オレはまだ生きてるぞ。まだまだ頑張るぞ」。だから私も「お互い頑張ろう」と話したばかりだった。まだ現役だった1963年、ノムさん、稲尾、王の4人でイタリア、フランスなどを巡るヨーロッパ旅行に出掛けたことがある。観光地を回りながら、色々な話をして、とても楽しかったことを昨日のことのように憶えている。また大切な野球人を失ってしまった。しかし、ノムさんが残した偉大な功績と野球への底知れぬ愛は、これからも永遠に生き続けるはずだ。今後は天国からしっかりと、野球界を見守って欲しい。心よりお悔やみ申し上げます。合掌。

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